
子どもに英語を習わせたいけど、何歳から習わせればいいの?



うちの子の年齢ではもう遅いのかな……
こんなことで悩んでいませんか?
実は、英語学習を始めるのは何歳からでも遅くはありません。
ですが、脳科学的にいうと、ベストな時期は確かにあります。
この記事では、英語学習を始めるのに適した時期やそのメリット、英語習得に失敗しないためのコツや注意点に関しても解説していきます。
ぜひ、最後までご一読ください。
英語学習を始めるのは何歳からがいいのか


英語学習は子どもの脳が柔軟で吸収しやすい3歳までの時期がベストです。
人間の赤ちゃんは生まれた瞬間から驚異のスピードで脳を育て、3歳までに脳が9割完成します。
人間の赤ちゃんは、この世界に生まれ落ちた瞬間から、想像を超えるスピードで脳を育てはじめるといわれています。生後から3歳前後までの期間は、脳内のシナプス(神経細胞同士の接続部)が爆発的に増加し、まるで無数の配線がいっきに作られるように活動を活性化させると考えられています。
引用元:『子どもの脳は3歳までに9割完成する』白いサンタ編集部
人間の脳が最大の能力を発揮するこの時期に能力を最大限に活用しておくと、将来の英語力におおいに活きてくるでしょう。
すでに我が子が3歳を過ぎていても大丈夫。
3歳で人間の脳の成長が止まってしまうわけではないので、何歳から英語学習を始めても遅すぎるということはありません。
ですが、幼児期の間に英語を始める方が、勉強をしているという感覚なしに学べるという利点があるのも明らかです。
幼児期から英語学習を学ぶことのメリット4つ
幼児期のうちから英語学習を学ぶと良いといわれるのは、それだけのメリットがあるということです。
詳しく説明していきますね。
①抵抗なく学べる
幼児期の子どもは好奇心旺盛で新しいことに抵抗がありません。
頭が柔軟で記憶力も良いため、インプットも上手。
どこの親も、教えたものを次々に覚えていく我が子を見て、“うちの子は頭が良いかもしれない” と思うことがあるのではないでしょうか。
できない自分が嫌、人前で英語を話すのが恥ずかしいなどという余計な考えがないことも、英語を学ぶことにプラスでしかないはずです。
②英語の発音を習得しやすい
幼児期の子どもは聴力が優れているため、この能力を英語学習の習得に使うのはとても有効です。
小さな発音の違いを聞き取ることができるので、幼児期の間にリスニング力をつけておけば、高いレベルの発音を身につけることができるのです。
この発音を聞き取る能力は6歳頃までが重要ですよ。
③小学校に入るまではまとまった時間が取れる
小学校にあがるまでに英語を始めておくとその後がスムーズです。
小学校では3年生から英語が必修化となりました。
英語に苦手意識を持ってから手を打とうと思っても、授業時間が長くなり、習い事などでどんどん時間が取りづらくなっていきます。
まとまった時間が取れないなか苦手な英語を勉強するよりも、幼児期に少しでも英語に触れさせておく方がよほど楽なのです。
④異文化を理解する
幼児のうちに英語に触れておく機会があると、異国や異文化を理解し、興味を持つことにも繋がるでしょう。
たとえば、英語の絵本ひとつとっても、日本の絵本とは違うタッチで、まったく新しい世界が広がっていますよね。
絵本の中に出てくる登場人物が取る行動やセリフなども日本の絵本とはまた違うはずです。
それが子どもの未来の選択肢を広げることになるかもしれません。
幼児期の英語学習を成功させるコツ


幼児期の英語学習が失敗に終わらないよう、成功のためのコツを紹介したいと思います。
子どもは脳の発育段階に合わせる
幼児期の子どもには脳の発育段階に合わせた英語学習を始めると効果的です。
年齢に合わせてみていきましょう。
0歳~1歳
1歳以下の子どもは聴覚が優れています。
特に生まれたばかりの赤ちゃんは視力が弱い分、周囲の音がよく聞こえています。
赤ちゃんとスキンシップをとりながら英語の歌を聴かせたり、英語の音声が出るおもちゃなどを取り入れると良いでしょう。
2歳~5歳
2歳~5歳の子どもは好奇心が旺盛です。
ですがここで無理に英語の読み書きを教えるよりも、英語の歌やダンスで楽しく遊びながら学ぶのが良いですね。
親が一緒になって学ぶ姿勢を見せると、子どもは喜んで学ぶようになるでしょう。
6歳~10歳
6歳になる頃には、言語脳である前頭葉の発達がピークに達します。
英語の読み書きができるようになるので、数ある英語学習のなかからお子様に合う学習法を選ぶと良いですね。
うちの子は小学校に入る時期に合わせてタブレット学習を開始しました。
英語の講座も含まれていて、音声を聴いて単語を発音するのを楽しんでやっていた記憶があります。
タブレット学習は2年でやめてしまいましたが、3年生の時に英会話を動画で撮る宿題が出た際、子どもの発音がすごく綺麗で驚きました。
幼児期から英語学習を始めたわけではないですが、やはり子どもは柔軟性や吸収力が高いと実感しましたね。
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ネイティブの発音を聞ける環境を作る
幼児期に英語学習を取り入れるなら、できる限りネイティブの発音を使ったものにしましょう。
聴覚の優れている幼児期にネイティブの発音を聞いておくと、細かな違いを聞き取ることができるので、リスニング力が高まり綺麗な発音ができるようになります。
筆者は学生時代、英語の教科が得意でもリスニングが不得意で入試や面接ではいつもうまくいかなかった記憶があります。
こんなことで苦手意識を持たなくて済むなら、絶対に外してはいけないと個人的に思いますね。
楽しく学習できるようにする
英語学習に限らず、何を勉強するにしても子どもがたのしく学習できるということは大切なことですよね。
楽しく学習できるかできないかで、その成果は大きく変わってくるでしょう。
親は子どもの様子をよく見て、子どもに合う学習方法を取り入れられるといいですね。
幼児期から英語学習を学ぶ際の注意点
幼児期から英語学習を始めるうえで、親が注意すべきポイントをご紹介します。
無理強いしない
子どもが面白くない、やりたくないと嫌がっているのに無理に学習を進めても意味がありません。
特に2歳頃のイヤイヤ期はやり方を間違えると、英語や勉強自体を嫌いになってしまう可能性があるので要注意です。
子どもが興味を持ってくれるタイミングで楽しく続けられるということを意識しましょう。
継続する
幼児期に英語学習を始めるなら、継続することが必要不可欠となります。
理由は、幼児期のうちは主にイメージを司る右脳の機能で英語を学ぶからです。
ところが小学生くらいになると、未発達だった言語や論理性を司る左脳が機能するようになり、あまり使われない右脳の能力は急激に落ちてしまうのです。
幼児期に右脳的に格得された能力は左脳でも処理できるようにしておかないと、成長とともに左脳の優位性に覆い隠されてしまって、その能力を発揮することができなくなるのです。
引用・転載元:
https://www.palkids.co.jp/palkids-webmagazine/tokushu-1203/
船津洋『幼児期に身につけた英語力は消える!?』(株式会社 児童英語研究所、2012年)
せっかく身に付けた英語力も、一度やめてしまうと完全に忘れてしまうなんてもったいないですね。
せめて1日5分でも、何かしらの形で学習を続けるようにしましょう。
なお、いくら幼児期のうちに英会話スクールに通っても、週に1回程度の学習では英語を使えるレベルにまで習得するのは難しいのが現実です。
短時間でも毎日触れることが何より大切。
家庭でも英語の歌や絵本を取り入れて、自然に英語に触れる時間を増やしていきましょう。
幼児期から英語学習を始める方法
幼児が始めるのに適した英語学習を4つご紹介します。
①英語絵本や動画を見る・歌を聞く
英語の絵本や動画、歌など、家庭で取り入れられるものはたくさんあります。
小さい子どもは仕掛けのある絵本が大好きですし、触りたくなる英語の知育玩具などで赤ちゃんと遊ぶのも良いでしょう。
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②親子で参加できる英語イベントに参加する
初めての場所や人とも臆することなく楽しめる子どもには、無料の英語イベントなどに参加するという方法もあります。
親子で一緒に歌やダンス、遊びを楽しみながら、子どもの反応を見ることができますよ。
親子ともに新しい出会いが待っているかもしれませんね。
③オンラインスクールやアプリを利用する
英会話教室は少しハードルが高くても、オンラインスクールやアプリなら始めやすいですね。
比較的、手を出しやすい料金設定で始められ、送り迎えがないなど、親の負担は少ないです。
最近人気のタイピング英語学習などは、ゲーム感覚で英語とタイピングも鍛えられて一石二鳥ですよ。


④英語教育を取り入れた保育園・幼稚園に通う
将来、外国で暮らす可能性がある、より深く英語を学ばせたいと思う方などは、インターナショナルスクールや英語教育に力を入れている園に通うと良いでしょう。
日常で英語が飛び交う環境にいるに越したことはありません。
ただ、その場合は子どもに適した環境であるかどうか十分な下調べが必要です。
まとめ
英語学習は、脳が柔軟で吸収力が高い3歳までに始めるのが理想的とされていますが、何歳からでも遅くはありません。
大切なのは、子どもの発達に合わせて楽しく学ぶこと。
子どもの脳の発達に合わせて、絵本や歌、オンライン学習など身近な方法から始めてみると良いでしょう。
ネイティブの発音に触れる機会を増やすことで、自然に英語力を育むことができますよ。
ただし、幼児期に英語を学んでも、英語に触れなくなると忘れてしまいます。
習い事やスクールで学ぶだけでなく、ご家庭でも日常的に英語に触れられるようサポートしてあげましょう。
